第1回:ニューノーマル(新常態)のキャリアとは


ニューノーマル(新常態)のキャリアとは

「今の仕事を続けることで将来的なキャリアを築けるのか不安です」
(32歳男性、既婚、福岡県、銀行・信用金庫渉外、4年制大学卒、転職0回)

「部署の存続が先々どうなるか見えないのでキャリアが描きにくい」
(40歳女性、既婚、神奈川県、他に分類されないサービスの職業、4年制大学卒、転職3回)

「今やっている仕事でこれからキャリアアップできるのだろうか」
(48歳男性、未婚、東京都、総務事務、4年制大学卒、転職1回)

これらは、三菱総合研究所が2021年7月に、1万人の日本の就業者を対象に実施したアンケート調査※1に対する回答の一部である。仕事上で直面している最大の課題、あるいは仕事上で感じている悩み・不安について聞いた。

今日、私たちビジネスパーソンは、これまでにないキャリア上の危機に直面している。いかなる業界に身を置いていたとしても、人口減と年金受給年齢の引き上げを背景に就業期間は長くなる一方、会社の平均寿命は短くなり、いつ社外に放り出されても生きていける能力が求められるようになった。市場環境変化のスピードが速まり、せっかく取得した高度な固有のスキルの有効期限は短くなっている。積み重ねてきた経験こそが他者に負けない独自性を生み出すはずだが、不連続なビジネス変化は、過去の業務経験によって獲得した知見をたちまち無効化してしまう。

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